郡山市の大城宏之議員の「私は高校の時から(タバコを)吸っていました」発言が議事録から欠落していた件

郡山市(福島県)は平成29年12月1日より公共施設敷地内禁煙を実施している:
www.city.koriyama.lg.jp

大城宏之議員「私は高校の時から(タバコを)吸っていました」発言

このことを市議会の定例会の度に1,2人の議員が一般質問で批判し、当局に対し敷地内禁煙の撤回・喫煙所の設置を求める発言をしている。特定の4,5人の議員が交代で繰り返し取り上げている。大城宏之(おおしろ ひろゆき)議員もその一人であるが、平成30年12月11日の一般質問の最中、自身の未成年時の喫煙を曝露する発言をした:

私は高校のときから吸っていました。もう修学旅行では先生、タバコ持っていくなよなんていうことも言っていました。今はほとんどないそうです。

動画:

大変問題のある発言だ。未成年者の喫煙は法律により禁止されている: e-Gov法令検索
未成年者喫煙禁止法

第一条 満二十年ニ至ラサル者ハ煙草ヲ喫スルコトヲ得ス

市議会にて大っぴらに、ましてやドヤ顔カメラ目線で自慢気に言うようなことではない。

議事録から欠落

さらに問題なのは、当初議事録にこの発言が掲載されず、欠落していたことだ。この発言は7つの文で構成される段落の途中の3文であるが、議事録からスッポリ抜け落ちていた。
つまり次の段落

高校の先生に聞きました。最近は高校生の喫煙率減っているそうです。私は高校のときから吸っていました。もう修学旅行では先生、タバコ持っていくなよなんていうことも言っていました。今はほとんどないそうです。だから長期的に見れば、たばこは必ず吸わないようになってくると思います。ただ暫定的な中で市として何をなすべきか、再度ご答弁を願いたいと思います。

が、当初の議事録では

高校の先生に聞きました。最近は高校生の喫煙率減っているそうです。だから長期的に見れば、たばこは必ず吸わないようになってくると思います。ただ暫定的な中で市として何をなすべきか、再度ご答弁を願いたいと思います。

となっていた。

この欠落は段落全体の主旨を損なうものではないと思う。主旨は自分や同世代は高校の時から喫煙しており、今さら止められそうにもない。一方で今の高校生はタバコを吸わない。自然、時を経れば喫煙者は減るはずだ。せめて自分達が生きている間は喫煙所を温存しておいてくれ、というものだろう。受動喫煙による加害をものともしない身勝手極まりない見解であり、未成年者の喫煙防止に尽力する関係者への敬意も感じられないが、欠落した3文がなくとも意味は通る。

発言の訂正はなかった

郡山市議会会議規則によると、市議会における発言は会期中に議会の許可を得て取り消せるようだが、そのような取り消しの申し出は議事録において確認出来なかった。
郡山市議会会議規則: 郡山市議会会議規則

(発言の取消し又は訂正)
第62条 発言した議員は、その会期中に限り、議会の許可を得て発言を取り消し、又は議長の許可を得て発言を訂正することができる。ただし、発言の訂正は、字句に限るものとし、発言の主旨を変更することはできない。

議会事務局の説明

議会事務局総務議事課に問い合わせた所、数日後に次の説明があった:

  • 一部抜けを確認
  • 担当課のミス。担当職員で検討し確認しないまま放置
  • 今後入れた形でHP,冊子とも差し替え

結果、この欠落は補完修正されたが、納得しかねる説明だ。発言の取捨選択を担当職員が検討するものだろうか。公文書作成の態度として極めて杜撰に思う。

議事録の比較(修正前後)

郡山市議会のウェブサイトで公開されている議事録(会議録(本会議会議録・委員会記録)/郡山市公式ウェブサイト)のスクリーンショットで修正前後を比較すると次のようになる:

f:id:muen_desire:20190620220643p:plainf:id:muen_desire:20190620220653p:plain
議事録の比較(左: 修正前。右: 修正後)
緑の枠で囲った部分が上で取り上げた段落であり、赤の枠で囲んだ3文が欠落し、補完されたことが分かる。