守山市議会議員選挙(2019年10月)候補者の受動喫煙に関する議会発言

2019年10月6日に滋賀県守山市議会議員選挙が執行される。市議会の議事録を検索し、受動喫煙防止や路上喫煙規制に関する発言を調べた所、過去に議員経験のある候補者3人の発言を認めた。新人候補者がいかなる考えを持っているかは分からない。定数20に23人が立候補。

※本稿で紹介した3名はいずれも当選した(10月7日追記): 守山市議会議員一般選挙開票速報(23時00分確定) - 滋賀県守山市役所

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あなたも選挙に行こう!

平成28年~30年にかけて、JR守山駅西口の喫煙スペースから生じる受動喫煙について3人の議員による質疑があった。長らく進捗がなかったものの市はJTに助言を求め、平成30年8月よりパーティションを設置した:

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JR守山駅前喫煙所の分煙対策を実施
灰皿3基と東口喫煙所のパーティションJTの寄贈。西口も東口も通行人に受動喫煙が生じる場所に思う。パーティションでは煙の拡散を防げない。

西村 ひろき 候補

受動喫煙防止や路上喫煙指定区域の指定を訴える一方で、喫煙所の整備を要望。たばこ税の重要性も強調する。

平成30年 第4回定例会(第 3日 9月13日)

No.115 西村弘樹
 次に、守山市は人口増加が続いていますが、その理由には、立地の良さに加え、教育環境の充実や環境の良さといった点もあると思われます。そういった教育・環境の良さをさらに伸ばすという意味でも、受動喫煙対策を徹底し、住みやすさをPRするということも考えられるのではないでしょうか。他方、市町村たばこ税は市の貴重な財源であり、市内のたばこ販売事業者がたばこの購入を市内で行うよう呼びかけたり、喫煙者がルールを守って喫煙できるような環境整備を進めるのも市の役割だと考えます。
 このように本市といたしましては、現在進められていますJR守山駅西口喫煙スペースの整備などを含む受動喫煙対策を徹底しつつ、ルールを守って喫煙する者に対しては市内での購入・喫煙を呼びかけるというめり張りをつけた施策を行っていく必要があると思いますが、その辺り、今後どのようにお考えなのか。
 また、平成21年に制定された守山市路上喫煙の防止に関する条例には、路上喫煙禁止区域の指定として第5条に定められているものの、現状では、いまだ区域の指定はなされておらず、また罰則なども設けていないのが現状であります。国において健康増進法の改正がなされたこの機会に、いま一度、本市条例におけるに禁止区域や罰則など、さらに踏み込んで考えていく必要があると思いますが、その辺りの見解を環境生活部長にお伺いいたします。

ちなみにタバコは経済損失が税収をはるかに上回ることが知られている:
news.yahoo.co.jp

市の答弁がこちら:

No.119 環境生活部長(山本哲雄)
 また、現在、駅前喫煙所の整備を進めておりまして、パーテーションを設置することにより喫煙場所を明確にして、そこでマナーを守って喫煙していただくことによって受動喫煙の防止を図り、喫煙者と非喫煙者がともに気持ち良く駅前を利用していただけるよう、環境整備を推進しているところでございます。
 一方で、議員仰せのとおり、たばこ税は市の貴重な財源でありますことから、市内でのたばこの購入推進について、これまでより大津市草津市栗東市守山市の4市と日本たばこ産業株式会社大津支店、また大津たばこ商業協同組合で構成します大津管内たばこ税連絡協議会で、啓発物品の作成・配布、ポスターの作成・掲示を行うなど、喫煙者に呼びかけを行っているところでございます。
 今後もこれまでの受動喫煙の防止の取組を基本とする中で、大津管内たばこ税連絡協議会を所管する総務部と連携して、喫煙マナーの向上、たばこ税の仕組の周知および市内でのたばこの購入の推進を図ってまいります。
 次に、路上喫煙禁止区域の指定および罰則化につきましては、条例制定後に、たばこ販売事業者や駅前における商業者等を交えて意見交換会を開催するなど、検討を行ってきたところでございますが、現在におきましても指定には至っておりません。
 しかしながら、条例の制定から長年が経過しておりまして、議員仰せのように健康増進法が改正され、社会的に受動喫煙対策の必要性が高まってきておりますことから、駅前喫煙所の整備後の利用状況を踏まえた上で、健康福祉部とも協議を行いながら検討を行ってまいりたいと考えております。

赤ぶち よしたか 候補

ビッグレイクやJR守山駅西口での受動喫煙について質疑。

平成28年 第2回定例会(第 2日 6月14日)

No.289 赤渕義誉
 守山市においても、平成16年3月に健康もりやま21たばこ対策指針を策定して、その中にたばこの健康影響とそれに対する取り組みを記載してあり、乳幼児期、学童期、思春期、青年期、壮年期、更年期と区分しながら、それぞれの実態、目標、取り組みが示され、いろいろな段階で書かれていて、私の地域にできること、行政の取り組み・できることという項目で分煙や喫煙防止対策などについて明記されています。このように、受動喫煙防止について、市としても取り組む姿勢が示されているわけです。
 身近なところですと、週末には大勢のスポーツを楽しまれているビッグレイクを例にしますが、2カ所ある喫煙所は、喫煙スペースを設けて分煙はできていますが、いずれもトイレの入り口付近に設置されており、たばこの煙を吸っている状況にあります。今まで当たり前にあった場所でも、非喫煙者のためにも適切な場所への移動が欲しいと考えます。
 また、前回の他会派の先輩議員によります代表質問でありました多くの市民の皆様が利用する守山駅西口の郵便ポストの前の喫煙所の苦情につきましては、市長答弁にありました喫煙所に囲いを設ける等の非喫煙者への配慮や分煙方法につきましても、早急に対策を講じるべきではないでしょうか。
 これらを踏まえた上で、実態がどのようになっているのか質問ですが、健康もりやま21たばこ対策指針で、受動喫煙防止対策が明記されていますけれども、その取り組みと進捗はどのようになっているのか、健康福祉部理事に伺います。

前回の他会派の先輩議員とは、次の山さき なおき 候補のこと。

山さき なおき 候補

JR守山駅西口での受動喫煙について質疑。

選挙広報には『守山駅西口に分煙ボックスを設置!』と記されている。

平成28年 第1回定例会(第 2日 3月 8日)

No.31 山崎直規
 市民の方から健康に関してこんな意見をいただきました。それは、守山駅西口の郵便ポストの前が、たばこの喫煙スペースになっていることで、子どもに郵便物の投函を頼むことができないと言われていました。受動喫煙は多くの被害をもたらすと言われています。たばこの喫煙スペースのあり方については、駅前の開発でホテルや商業施設ができることへの影響も考慮する中、市民の健康を守るためにも隔離したスペースなどを検討する必要があるのではないかと考えますが、市長の見解をお聞きします。

この件は澁谷成子前議員(不出馬)が平成29年 第2回定例会(第 2日 3月 7日)にて再度質問した。その時の市長答弁がこちら:

No.36 市長(宮本和宏)
 このような中、昨年の3月議会に山崎議員より御質問をいただきました、守山駅西口の喫煙スペースのあり方につきましては、市といたしましても受動喫煙を心配される声や分煙対策の御要望をお聞きをしておりまして、改善に努める必要があるとの認識から、従前より検討してまいったところでございますが、今年度に入り、恒久的な喫煙スペースの改修や改善に向け、日本たばこ産業株式会社からの助言や提案、また必要となる概算費用の情報も得ながら、その方策について庁内検討を重ねてきたところでございます。
 しかしながら、守山駅西口の限られたスペースにおける駅利用者の動線、近隣の公共施設や民間商業施設への影響、これら関係者等のこれまでの御意見等を勘案しますと、現時点においては、残念ながら適当な移転先や効果的な対策方法を見出すことができていない状況にございます。