京都市西京(にしきょう)区の洛西(らくさい)竹林公園が2019年の夏頃に全面禁煙となった。
それまで敷地の入口付近にあった吸い殻入れは撤去された。
健康増進法の改正に伴う措置。
吸い殻入れ
北入口の中に吸い殻入れがあった: ここで喫煙がなされると、横を通る者へと受動喫煙が生じる。
喫煙の際の配慮義務
2018年7月25日に公布された改正健康増進法が2019年1月24日に一部施行された。
改正法25条の3には喫煙の際の配慮義務が規定されている。その第2項には、喫煙場所を定める際に受動喫煙が生じない場所としなければならない、とある。
北入口への吸い殻入れの設置は、この配慮義務が講じられているとはいえない。
改正健康増進法より抜粋:
(喫煙をする際の配慮義務等)
第二十五条の三
2 多数の者が利用する施設の管理権原者は、喫煙をすることができる場所を定めようとするときは、望まない受動喫煙を生じさせることがない場所とするよう配慮しなければならない。
京都市の施設なので、京都市:京都いつでもコール のメールフォームから撤去を要望すると、都市計画局都市企画部都市総務課から次の回答を得た:
ご指摘いただきました京都市洛西竹林公園の喫煙所について,回答させていただきます。
平成30年7月の健康増進法改正に伴い,園内に設けられている灰皿に関しましては,受動喫煙を防止するために必要な措置が十分でなく,他人の健康を害する恐れもあるため,使用できないよう対処させていただきます。
今後も,園内の禁煙周知の徹底に取り組み,受動喫煙防止の推進に努めてまいります。
撤去してくれる、ということであった。園内はもともと禁煙だったようだ。
吸い殻入れが撤去
いつからかは正確に分からないが、吸い殻入れが撤去され、「全面禁煙」が掲示されていた:
掲示がこちら:
駐車場にも「全面禁煙」が掲示されていた:
案内図にも禁煙マークが掲出されていた:
生態園入口には「園内禁煙」とあった:
この他、こどもの広場、南入口、生態園内と各所に禁煙の掲示が設置されており、市の回答にあった『園内の禁煙周知の徹底に取り組み』は確かに実行されていた。