2019年5月8日18時20分頃、名勝 奈良公園内の浮身堂でボヤがあった。報道ではタバコが原因と疑われた。奈良公園内は禁煙である。
奈良公園事務所は、5月28日、以下の文書を提出した:
再発防止策として、5月中を目途に時間を延長しての巡視、また「禁煙」の啓発用貼紙(日本語・英語)が掲示された。
浮身堂のボヤ
奈良テレビチャンネルの報道「名勝・奈良公園の一角 浮見堂でボヤ」:
www.youtube.com
NHKのニュース「浮見堂で火事 たばこの不始末か」:
web.archive.org
浮身堂の外側のヘリの部分が焦げていた(上から撮影):
恐らく欄干から池にタバコの灰を落とす際に、木材に引火したのであろう。
浮身堂内の柱には以前はなかった禁煙の掲示がなされていた:
同様の掲示は公園内の公衆トイレにも見られた:
この他、再発防止策として、巡視が強化(5月中を目途に午後7時まで時間を延長)された。
以下、奈良県に情報公開請求して開示された文書を示す。
浮身堂火災の対応について
火災の翌日5月9日に奈良公園事務所が作成した文書「浮身堂火災の対応について」:
警察やその他関係部署とのやりとりが記載されている。
警察は「防犯カメラの設置」を要望した。
再発防止策として「禁煙」の貼紙や警備強化が示された。
浮身堂の火災に関する届出について
5月27日付け起案「浮身堂の火災に関する届出について」を示す。
文化財保護法第33条に定めるき損等届出書
文化庁長官あてき損等届出書:
記書きの9項目めに「原因は不明」とされているが、タバコだろう。
記書きの12項目めに再発防止策(巡視の強化、禁煙の掲示)が記されている。
文化財保護法第33条:
(滅失、き損等)
第三十三条 重要文化財の全部又は一部が滅失し、若しくはき損し、又はこれを亡失し、若しくは盗み取られたときは、所有者(管理責任者又は管理団体がある場合は、その者)は、文部科学省令の定める事項を記載した書面をもつて、その事実を知つた日から十日以内に文化庁長官に届け出なければならない。
事実を知った日が8日であり、届け出た日が28日なので、法に規定される10日以内には提出されていない。
奈良県公有財産規則第27条に定める報告
総務部長あて公有財産の毀損について(報告):
添付資料(図面、写真)
上の届出・報告に共通の添付資料を示す。
図面:
図面:
写真: