豊中市が職員の勤務時間内禁煙を実施(2020年4月1日)

豊中市(大阪府)が2020年4月1日より、職員の勤務時間内禁煙を実施した。

理由は、「健康増進法の改正、大阪府受動喫煙防止条例の制定、市有施設の敷地内全面禁煙化などにより、職員の勤務時間内の喫煙についても見直しの機運が高まっているため」。

実施に先立ち、喫煙者に対する卒煙に関する情報提供も行われた。

令和2年度からの職員の勤務条件の改正等について

令和2年度からの職員の勤務条件の改正等が3つあり、2つめが、勤務時間内禁煙について。

恐らく2020年1月の部長会の資料:

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令和2年度からの職員の勤務条件の改正等について

書き起こし:

健康増進法の改正、大阪府受動喫煙防止条例の制定、市有施設の敷地内全面禁煙化などにより、職員の勤務時間内の喫煙についても見直しの機運が高まっているため、勤務時間内を禁煙とする。


職員への周知依頼の通知文:

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令和2年度からの職員の勤務条件の改正等について(通知) 1/2
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令和2年度からの職員の勤務条件の改正等について(通知) 2/2

本庁事業場内喫煙者の卒煙について(お知らせ)

2019年10月11日、本庁事業場内喫煙者に対し、卒煙に関する情報提供が行われた。

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本庁事業場内喫煙者の卒煙について(お知らせ)
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公共施設が敷地内禁煙になる前に卒煙しませんか?
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豊中卒煙プロジェクト
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禁煙プロサポート

勤務時間内禁煙となる以前

勤務時間内禁煙となる以前は、年に2回「勤務時間中の頻繁な喫煙による職場離脱、喫煙コーナーでの私語等、職務専念義務違反と受け取られかねない行為は慎しむこと」と、通知されてはいたが、喫煙は禁止されていなかった。

2019年11月29日付けの通知:

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年末年始をひかえて(通知)

2019年7月1日付けの通知:

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職員の服務規律の確保について(通知)

※日付けに誤りがある。「令和元年(2018年)」とあるのは誤り。「令和元年(2019年)」が正しい。

市議会における質疑

中野宏基議員、沢村美香議員が市職員の喫煙について市議会で質疑していた。

令和2年 3月定例会(本会議)-03月05日-03号

中野宏基議員による市職員の喫煙に関する質疑。

◆22番(中野宏基) では次に、市職員の喫煙についてお尋ねいたします。
 現在の市職員の喫煙人数と割合、近年の推移及び、それを受けて喫煙に対する職員の意識について、どのように感じていますか。
 また、令和2年4月1日より勤務時間内禁煙実施にて、喫煙可能時間は原則として正午から午後0時45分までの休憩時間となります。窓口にて市民対応を行う部署などは交替で休憩を取られるとのことですが、勤務時間内禁煙に関する規程や罰則について具体的にお聞かせください。

◎総務部長(籔床和弘) 1点目、喫煙人数等についてでございますが、平成30年度の定期健康診断時の問診票によりますと、喫煙人数は672人で、割合にしますと12.0パーセントでございます。平成26年度における同人数及び割合は820人、14.2パーセントであり、ここ5年間は毎年減少しております。これは、職員の健康意識の高まり等を受けた結果であると推察しております。
 2点目、勤務時間内禁煙に関する規程や罰則につきましては、新たに整備したものはございませんが、本年1月の部長会をはじめ、さまざまな機会を捉えて周知を行っており、今後も定期的に周知することで、勤務時間内禁煙を徹底できると考えております。

◆22番(中野宏基) 前回、市職員の喫煙について質問させていただいてから1年余りとなりますが、勤務時間内禁煙はじめ、職員の方々が健康に関して意識を高められ、喫煙人数も確実に減少していることは喜ばしく思います。皆様の健康を引き続きお祈りして、この質問を終わります。

平成30年12月定例会(本会議)-12月20日-03号

沢村美香議員による市職員の喫煙についての質疑。

中野宏基議員の発言「前回、市職員の喫煙について質問させていただいてから1年余り」にある「前回」とは、恐らくこのこと。両議員とも大阪維新の会所属。

◆4番(沢村美香)
 本市の受動喫煙対策については、市有施設受動喫煙防止ガイドラインに基づき、しっかりと取り組まれ、また路上喫煙禁止区域についても、豊中駅千里中央駅、庄内駅東側に続き西側も指定されました。また、朝夕の通勤や通学の時間帯を中心に、パトロールや駅頭での周知啓発活動を市職員自らが取り組んでおられる姿は、歓喜に耐えません。
 大阪府議会でも、本年12月10日の本会議にて、大阪府子どもの受動喫煙防止条例が全会一致で可決されました。これらは市民の皆様のご協力や、喫煙者の方々のご理解があっての賜物です。
 さて、ここで勧進元の市職員の喫煙について、何点かお尋ねいたします。まずは、市職員の休憩時間は何時から何時まででしょうか。喫煙可能な時間は、決まっていますか。また、職員の喫煙に関する取決めを教えてください。

◎総務部長(福田雅至) 3点のお尋ねでございます。
 まず、市職員の休憩時間でございますが、原則として正午から午後0時45分まででございますが、窓口にて市民対応を行う部署などは交代で休憩をとっております。
 次に、喫煙につきましては特に禁止している時間はございません。
 3点目、市職員の喫煙に関しましては、条例等の特段の定めはございません。

◆4番(沢村美香) ルール化等は、一切ないとのことで理解いたしました。
 では、喫煙所の形状や室内の設備内容、煙の影響等はいかがでしょうか。また、職員の喫煙態度について、市民からのクレーム等はありますでしょうか。

◎総務部長(福田雅至) まず、喫煙所の形状等についてでございますが、2か所ございまして、第一庁舎東側の喫煙所は、出入り口が開口部となっております。他の3方向につきましては壁やシートということでございます。もう1つ、議会棟東側の喫煙所につきましては、パーティションにて仕切りをしております。いずれの喫煙所も広さは約20平方メートルで、空気清浄器や煙吸引装置等はございません。
 それから、市民からの苦情についてでございますが、勤務時間中に喫煙すること等に関して年一、二度程度はご意見をいただいておるというような状況でございます。このようなことから、本市といたしましては、勤務時間中の頻繁な喫煙、喫煙コーナーでの私語等の行為は慎むよう注意喚起を行っているところでございます。

◆4番(沢村美香) ありがとうございます。
 公務員によるたばこ休憩は、その間の給与も税金で賄われており、市民目線からは税金の無駄遣いという見方が多いようです。
 2016年、横浜市の予算特別委員会において、市会議員の意見の中で、市職員の喫煙者、約4,000人が、移動時間も含め1日35分のたばこ休憩をとった場合、年間で約15億4,000万円の損失となり、時間にして計19日間休んだことに相当する、という試算が提示され、波紋を呼びました。これをもとに試算すると、豊中市職員喫煙者が1割程度の500人としても、約1億9,250万円の損失となるわけであります。本市におきましても、このような調査をされてはいかがでしょうか。



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