神戸市長選挙(2021.10.31)候補者のタバコに関する発言

2021年10月31日に神戸市長選挙が投開票される。現職を含む5人が立候補した。

各候補のタバコに関する発言を調べた。

タバコ煙が充満する神戸の空気をきれいにしてくれるのは誰か?

JR三ノ宮駅前、三宮中央通り、JR六甲道駅前にJT(日本たばこ産業)の寄贈で設置された煙ダダ漏れ喫煙所は撤去されたものの神戸の街はまだまだタバコ臭い。

kobecity-senkyo2021.jp

www.city.nara.lg.jp

ときた かおり 候補

新人。

ツイッターでの発言

三宮駅周辺は路上禁煙: 神戸市:「路上喫煙禁止地区」の区域

中川 ちょうぞう 候補

新人。元加西市長。非喫煙者

ツイッターでの発言

加西市 平成19年3月 定例会(第212回) 03月09日-03号

加西市長としての議会発言。

◎市長(中川暢三君) 
(前略)
 たばこのことにございました。私自身もずうっとたばこは1本も吸ったことはございません。たばこの煙は大嫌いですが、そういうことを行政がそこまで、職員も含めてやれればいいんですが、そういうエネルギーがあれば、もっと市政改革、役所の改革に使っていきたいと思っております。
 たばこを吸うこと、これは本人の自覚でありまして、あるいは健康のためには悪いとわかってるわけですから、そんなたばこは本人がいさぎよくたばこをやめればいいことですが、そういうことができないという現状は、その本人の意思の問題でもあろうかとも思います。やめるんならやめるという、そういう生き方を本人が日常の中で心がければいいことでありまして、市長や行政として、その職員の働き方、ライフスタイルまで言及はできないと思っております。
 市民全体、広く見ますと、明らかにたばこを吸うと医療費負担というのが増えていきますので、たばこは市内で買って市内で吸いましょうという、そういうものではもう古い発想だと思っております。たばこはやめて、医療費の増加をさせないようにと、そういう意識を市民が自主的に、あるいは市役所の職員が自主的に持ってくださることを期待しております。

加西市議会議事録検索システム: メインメニューページ

この中川候補の認識は正しい。喫煙を原因とする超過医療費等の経済損失は、たばこ税収入を上回る:
news.yahoo.co.jp

久元 きぞう 候補

現職(2期)。喫煙経験あり。

タバコ業界と親しい。JTに問われ「缶Pはおいしかった」などと返答。神戸たばこ商業協同組合の設立70周年記念祝賀会に出席。

令和元年10月30日 JT寄付贈呈式

神戸市は、新長田アスタくにづか5番館地下1階にJTより喫煙ルームの寄贈を受けた。

この贈呈式の歓談の場で久元候補はJTの問いに対し、

昔、東京銀座で缶Pを吸っていたことがある。缶Pはおいしかった。吸いたいと思うのは缶P。

などと発言したことが記録されている:

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JT寄付贈呈式(令和元年10月30日)より抜粋

神戸たばこ商業協同組合 設立70周年記念祝賀会に出席

久元候補は、平成30年6月24日に開催された神戸たばこ商業協同組合の設立70周年記念祝賀会に臨席するよう依頼された:

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神戸たばこ組合 設立70周年記念祝賀会 神戸市長ご臨席のお願い(抜粋一部加工)


久元候補はこの祝賀会に出席し、

納税に感謝する主旨の挨拶

をしたとされている:

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アスタくにづか5番館地下喫煙ルーム設置検討に係るJTとの打ち合わせ(平成30年10月26日)より抜粋

中川候補の認識とはえらい違いである。

岡崎 ふみのり 候補

新人。タバコに関する発言を探し出すことは出来なかった。

さかたに 敏生 候補

新人。タバコに関する発言を探し出すことは出来なかった。

衆議院選挙2021 タバコ族候補者の言動(京都府2区~4区)

2021年10月31日に第49回衆議院議員総選挙が投開票される。

タバコ業界の利益を代弁するタバコ族候補者の言動を見る。本稿では京都府2区~4区の自民党現職候補を扱う。

3区の木村弥生候補と4区の田中英之候補が「自民党たばこ議員連盟」に加盟。4区の田中英之候補は「もくもく会」にも加盟(即ち喫煙者):
smokillers.hatenablog.com

2区の繁本護候補、4区の田中英之候補は、京都たばこ商業協同組合との関係が深い。2人とも令和2年1月24日に開催された組合の新春役員・総代・女性部幹事合同懇親会に出席、また組合機関誌「京煙だより」に挨拶文を寄稿。

4区の田中候補は過去にタバコ屋を経営。現在は組合顧問を務める。

目次:


滋賀編:
muen-desire.hateblo.jp

京都たばこ商業協同組合 令和2年 新春役員・総代・女性部幹事合同懇親会

令和2年1月24日開催。

京都市長の他、京都の自民党市会議員、府議会議員、国会議員(2区の繁本護候補、4区の田中英之候補を含む)ら多数が来賓として出席。

京都府知事代理として出席した松村健康福祉部長とは、現在の松村淳子宇治市長のこと。

京都市長の日程資料:

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京都たばこ商業協同組合 令和2年 新春役員・総代・女性部幹事合同懇親会について

4区の田中英之候補は2014年の懇親会に出席したことをブログで明らかにしてる:
ameblo.jp
数年前までタバコ屋を経営していたことが分かる。

令和3年 京煙だより 新年号

京都たばこ商業協同組合の機関誌。年2回発行。京都市長や府知事の他、国会議員や府内首長が寄稿。

4区の田中英之候補は顧問として新年のご挨拶を寄稿:

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新年のご挨拶(田中英之候補)

2区の繁本護候補も新年のご挨拶を寄稿:

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新年のご挨拶(繁本護候補)

第196回国会 厚生労働委員会 第28号(平成30年6月13日(水曜日))

2区の繁本護候補が平成30年6月13日の厚生労働委員会健康増進法の一部を改正する法律案(内閣提出第 47 号)について質疑を行った: 第196回国会 厚生労働委員会 第28号(平成30年6月13日(水曜日))

質疑では「京都での取組を紹介」し、その最後で「京都方式も参考」にするよう求めている:

○繁本委員 一番大事なことは、やはり、受動喫煙によって国民が健康を損なうということがないように、国民の健康を守ることが最優先でありますから、今回の法律改正によって加熱式たばこについても一定の規制をかけることについても私は賛成をいたしますけれども、とにもかくにも科学的根拠が足りません。しっかりと調査研究を進めていただくとともに、京都方式も参考にしながら、包括的に総合的に受動喫煙対策を政府には進めていただきたいと思います。

この京都方式とは、京都市京都府、京都受動喫煙防止憲章(対策)事業者連絡協議会の3者が官民連携で受動喫煙対策を進めようというもの。官民連携とは聞こえがよいが、受動喫煙対策を事業者の自主的な取組に委ねるもので、結局のところ受動喫煙防止条例の制定による規制強化を阻むもの。

事業者連絡協議会には、京都たばこ商業協同組合が加入し、アドバイザーにはJTがいる:

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第2回京都受動喫煙防止対策事業者連絡協議会 総会出席者

これでは京都の受動喫煙対策は一向に進展しない。世界標準は罰則付きの屋内完全禁煙である。

政治家とタバコ業界との強い繋りが、タバコ規制の進展を阻んでいる。

衆議院選挙2021 タバコ族候補者の言動(滋賀県1区~4区)

2021年10月31日に第49回衆議院議員総選挙が投開票される。

タバコ業界の利益を代弁するタバコ族候補者の言動を見る。

滋賀県では1区から4区の自民党現職候補者が該当し、4人とも自民党たばこ議員連盟に加盟している。

1区の大岡敏孝候補、3区の武村展英候補は、平成28年5月20日の大津たばこ商業協同組合の通常総代会に来賓として出席した(下記詳述)。この2名は飲食店の完全禁煙に「反対」した:
smokillers.hatenablog.com

2区の上野賢一郎候補は、平成24年度に業界より10万円の献金を受け取ったとされる: http://notobacco.jp/seijikenkin/seimujimin201708.htm

4区の小寺裕雄候補は県議時代、県庁へのJTによる喫煙所寄贈に関与した(下記詳述)。


目次:


京都編:
muen-desire.hateblo.jp

平成28年度 大津たばこ商業協同組合 通常総代会に来賓として出席

平成28年5月20日ピアザ淡海会議室で開催。

1区の大岡敏孝候補、3区の武村展英候補が来賓として出席。

大津市に残されていた資料には、来賓紹介の横に

大津、守山、栗東JT大岡武村、二ノ湯秘書、佐藤県議、小鑓氏

とメモされている:

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平成28年度(第68回)通常総代会式順

このような業界との近しい関係が、世界標準である飲食店の完全禁煙に、反対させるのだろう。

なお、佐藤県議とは、今の佐藤健大津市長のこと。小鑓(隆史)氏は2014年の滋賀県知事選挙に落選した後、現在は参議院議員をしている。

県庁のJT寄贈喫煙所に関与

4区の小寺裕雄候補は県議時代、県庁へのJTによる喫煙所寄贈に関与していた。

平成24年11月5日に実施された寄贈式に出席:

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喫煙所寄贈式について


この喫煙所は、改正健康増進法が一部施行される2019年7月1日に先立ち、5月31日の世界禁煙デーに廃止された。

この予定が京都新聞で報道された5月8日の翌々日10日、県の担当者が自民党の控室に呼び出され、業界関係者に1時間20分にわたり反対される場面があった:

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県庁舎等全面禁煙に係る関係団体等からの意見等について 1/2
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県庁舎等全面禁煙に係る関係団体等からの意見等について 2/2


このことについて令和元年5月16日、三日月大造滋賀県知事は

たばこ税による収入の14億円は、無いものと思って予算を組むように財政課にも言っておくように。収支改善の中で厳しいが、喫煙を無くそうというのだから。

と発言したことが記録されている:

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県庁舎等における敷地内全面禁煙にかかる知事協議概要

三日月大造氏は2014年の選挙で、僅差で小鑓候補に勝利し滋賀県知事に就任した。もし小鑓候補が勝っていたら、県庁の敷地内禁煙化はとてもじゃないが実現されなかったであろう。

関西広域連合による受動喫煙防止対策に関する調査

平成28年8月18日に関西広域連合広域医療局が行った受動喫煙防止対策に関する調査において、滋賀県は「条例制定に至れない理由」を「たばこ協会や議員に依然強い反対論があり(後略)」と回答した:

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条例制定に至れない理由(滋賀県)


タバコ業界と関係を持ち、彼らの利益を代弁するタバコ族議員が、タバコ規制の進展を阻んでいる。