四條畷市職員に口頭注意処分 喫煙所の外で喫煙(2020.9.4)

大阪府四條畷市の職員が、令和2年8月7日午後6時頃、市役所敷地内に設置されている特定屋外喫煙場所の周辺で喫煙していた。

喫煙場所の外での喫煙は健康増進法第29条に違反する行為であったので、「市長への意見箱」に投書し指摘した。

四條畷市分限・懲戒審査委員会が開催され、懲戒処分とはならなかったものの、総務部長により口頭注意がなされた。

令和元年10月4日付け畷総施第686号「指定場所での喫煙の徹底について」

四條畷市役所の敷地内、東別館駐車場東側に特定屋外喫煙場所が設置されている:

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令和元年10月4日付け畷総施第686号「指定場所での喫煙の徹底について」

外観がこちら:

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特定屋外喫煙場所の外観

パーテーションで囲われた中で喫煙が可能。上方向は開放されているため、すぐ横のプレハブの階段を上り下りする者へと受動喫煙が生じる場所にある。

2019年7月1日より一部施行された健康増進法の規定により、この特定屋外喫煙場所以外の場所は、喫煙禁止場所である。

令和2年6月2日付けメール「指定場所での喫煙の徹底について」

市民から喫煙場所以外での喫煙行為があると通報があったため、指定場所での喫煙の徹底についてメール周知がなされた:

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令和2年6月2日付けメール「指定場所での喫煙の徹底について」

令和2年8月7日、市職員による喫煙所の外での喫煙

令和2年8月7日午後6時頃、特定屋外喫煙場所の外で、市職員が加熱式タバコを喫煙していた:

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特定屋外喫煙場所の周辺での喫煙

着用していた名札から、氏名を読み取った。

ちなみに休憩時間中の喫煙。市職員の勤務時間中の喫煙は禁止されている。

四條畷市長の回答と喫煙職員への処分

市長への意見箱 - 四條畷市ホームページ に投書し、事実確認の上、処分を求めたところ、次の回答があった:

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令和2年8月18日付け畷総人第899号「市長への意見箱に対するご意見等について(回答)」

市の懲戒処分の指針に基づき速やかに手続きを進めるとある通り、回答の前日8月17日付けで四條畷市分限・懲戒審査委員会に諮問されていた:

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令和2年8月17日付け畷総人第919号「職員に対する処分について(諮問)」

開催通知:

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令和2年8月20日付け畷総人第941号「四條畷市分限・懲戒審査委員会の開催について(通知)」

「口頭による厳重注意が妥当」との答申:

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令和2年9月4日付け畷総人第1071号「職員に対する処分について(答申)」

口頭注意(原稿):

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総務部長用「口頭注意」

令和2年8月27日付け畷総人第969号「喫煙について(通知)」

市長からの回答に、

これを機として職員に対し法令順守はもとより喫煙マナーにつきまして再度の周知徹底を図るなどの取り組みを進め、市民の皆様を受動喫煙から守るとともに再度このようなことのないよう努めてまいります。

とあったように、総務部長から「決まりに従われない場合は、地方公務員法に基づき懲戒処分の対象となること」がある旨、通知された:

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令和2年8月27日付け畷総人第969号「喫煙について(通知)」

しかし決まりを守ろうと、この喫煙場所はパーテーションで囲っただけで上方向は筒抜けであるのだから、すぐ隣りの建物を利用する職員には受動喫煙が生じているように思う。

大阪府受動喫煙防止条例を遵守し、喫煙場所は撤去し、敷地内全面禁煙とすべきだ。



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神戸市長選挙(2021.10.31)候補者のタバコに関する発言

2021年10月31日に神戸市長選挙が投開票される。現職を含む5人が立候補した。

※久元候補が当選した:

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開票状況

各候補のタバコに関する発言を調べた。

タバコ煙が充満する神戸の空気をきれいにしてくれるのは誰か?

JR三ノ宮駅前、三宮中央通り、JR六甲道駅前にJT(日本たばこ産業)の寄贈で設置された煙ダダ漏れ喫煙所は撤去されたものの神戸の街はまだまだタバコ臭い。

kobecity-senkyo2021.jp

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ときた かおり 候補

新人。

ツイッターでの発言

三宮駅周辺は路上禁煙: 神戸市:「路上喫煙禁止地区」の区域

中川 ちょうぞう 候補

新人。元加西市長。非喫煙者

ツイッターでの発言

加西市 平成19年3月 定例会(第212回) 03月09日-03号

加西市長としての議会発言。

◎市長(中川暢三君) 
(前略)
 たばこのことにございました。私自身もずうっとたばこは1本も吸ったことはございません。たばこの煙は大嫌いですが、そういうことを行政がそこまで、職員も含めてやれればいいんですが、そういうエネルギーがあれば、もっと市政改革、役所の改革に使っていきたいと思っております。
 たばこを吸うこと、これは本人の自覚でありまして、あるいは健康のためには悪いとわかってるわけですから、そんなたばこは本人がいさぎよくたばこをやめればいいことですが、そういうことができないという現状は、その本人の意思の問題でもあろうかとも思います。やめるんならやめるという、そういう生き方を本人が日常の中で心がければいいことでありまして、市長や行政として、その職員の働き方、ライフスタイルまで言及はできないと思っております。
 市民全体、広く見ますと、明らかにたばこを吸うと医療費負担というのが増えていきますので、たばこは市内で買って市内で吸いましょうという、そういうものではもう古い発想だと思っております。たばこはやめて、医療費の増加をさせないようにと、そういう意識を市民が自主的に、あるいは市役所の職員が自主的に持ってくださることを期待しております。

加西市議会議事録検索システム: メインメニューページ

この中川候補の認識は正しい。喫煙を原因とする超過医療費等の経済損失は、たばこ税収入を上回る:
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久元 きぞう 候補

現職(2期)。喫煙経験あり。

タバコ業界と親しい。JTに問われ「缶Pはおいしかった」などと返答。神戸たばこ商業協同組合の設立70周年記念祝賀会に出席。

令和元年10月30日 JT寄付贈呈式

神戸市は、新長田アスタくにづか5番館地下1階にJTより喫煙ルームの寄贈を受けた。

この贈呈式の歓談の場で久元候補はJTの問いに対し、

昔、東京銀座で缶Pを吸っていたことがある。缶Pはおいしかった。吸いたいと思うのは缶P。

などと発言したことが記録されている:

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JT寄付贈呈式(令和元年10月30日)より抜粋

神戸たばこ商業協同組合 設立70周年記念祝賀会に出席

久元候補は、平成30年6月24日に開催された神戸たばこ商業協同組合の設立70周年記念祝賀会に臨席するよう依頼された:

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神戸たばこ組合 設立70周年記念祝賀会 神戸市長ご臨席のお願い(抜粋一部加工)


久元候補はこの祝賀会に出席し、

納税に感謝する主旨の挨拶

をしたとされている:

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アスタくにづか5番館地下喫煙ルーム設置検討に係るJTとの打ち合わせ(平成30年10月26日)より抜粋

中川候補の認識とはえらい違いである。

岡崎 ふみのり 候補

新人。タバコに関する発言を探し出すことは出来なかった。

さかたに 敏生 候補

新人。タバコに関する発言を探し出すことは出来なかった。

衆議院選挙2021 タバコ族候補者の言動(京都府2区~4区)

2021年10月31日に第49回衆議院議員総選挙が投開票される。

タバコ業界の利益を代弁するタバコ族候補者の言動を見る。本稿では京都府2区~4区の自民党現職候補を扱う。

小選挙区ではいずれも落選。4区の田中英之候補が比例区で復活当選した。

3区の木村弥生候補と4区の田中英之候補が「自民党たばこ議員連盟」に加盟。4区の田中英之候補は「もくもく会」にも加盟(即ち喫煙者):
smokillers.hatenablog.com

2区の繁本護候補、4区の田中英之候補は、京都たばこ商業協同組合との関係が深い。2人とも令和2年1月24日に開催された組合の新春役員・総代・女性部幹事合同懇親会に出席、また組合機関誌「京煙だより」に挨拶文を寄稿。

4区の田中候補は過去にタバコ屋を経営。現在は組合顧問を務める。

目次:


滋賀編:
muen-desire.hateblo.jp

京都たばこ商業協同組合 令和2年 新春役員・総代・女性部幹事合同懇親会

令和2年1月24日開催。

京都市長の他、京都の自民党市会議員、府議会議員、国会議員(2区の繁本護候補、4区の田中英之候補を含む)ら多数が来賓として出席。

京都府知事代理として出席した松村健康福祉部長とは、現在の松村淳子宇治市長のこと。

京都市長の日程資料:

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京都たばこ商業協同組合 令和2年 新春役員・総代・女性部幹事合同懇親会について

4区の田中英之候補は2014年の懇親会に出席したことをブログで明らかにしてる:
ameblo.jp
数年前までタバコ屋を経営していたことが分かる。

令和3年 京煙だより 新年号

京都たばこ商業協同組合の機関誌。年2回発行。京都市長や府知事の他、国会議員や府内首長が寄稿。

4区の田中英之候補は顧問として新年のご挨拶を寄稿:

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新年のご挨拶(田中英之候補)

2区の繁本護候補も新年のご挨拶を寄稿:

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新年のご挨拶(繁本護候補)

第196回国会 厚生労働委員会 第28号(平成30年6月13日(水曜日))

2区の繁本護候補が平成30年6月13日の厚生労働委員会健康増進法の一部を改正する法律案(内閣提出第 47 号)について質疑を行った: 第196回国会 厚生労働委員会 第28号(平成30年6月13日(水曜日))

質疑では「京都での取組を紹介」し、その最後で「京都方式も参考」にするよう求めている:

○繁本委員 一番大事なことは、やはり、受動喫煙によって国民が健康を損なうということがないように、国民の健康を守ることが最優先でありますから、今回の法律改正によって加熱式たばこについても一定の規制をかけることについても私は賛成をいたしますけれども、とにもかくにも科学的根拠が足りません。しっかりと調査研究を進めていただくとともに、京都方式も参考にしながら、包括的に総合的に受動喫煙対策を政府には進めていただきたいと思います。

この京都方式とは、京都市京都府、京都受動喫煙防止憲章(対策)事業者連絡協議会の3者が官民連携で受動喫煙対策を進めようというもの。官民連携とは聞こえがよいが、受動喫煙対策を事業者の自主的な取組に委ねるもので、結局のところ受動喫煙防止条例の制定による規制強化を阻むもの。

事業者連絡協議会には、京都たばこ商業協同組合が加入し、アドバイザーにはJTがいる:

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第2回京都受動喫煙防止対策事業者連絡協議会 総会出席者

これでは京都の受動喫煙対策は一向に進展しない。世界標準は罰則付きの屋内完全禁煙である。

政治家とタバコ業界との強い繋りが、タバコ規制の進展を阻んでいる。