京都市産業観光局商工部産業振興課(現、地域企業イノベーション推進室)が京都たばこ商業協同組合の企画した「伊藤若冲生誕300年記念パッケージ(観光たばこ)」に京都市伊藤若冲生誕300年記念 商業活性化支援事業補助金を115万6千円交付した。組合負担は1,464,800円。伊藤若冲は1716年生まれ。
「伊藤若冲生誕300年記念パッケージ(観光たばこ)」とは平成28年12月1日から12月31日にかけてタバコ2箱に伊藤若冲を彷彿とさせる鶏の絵柄のクリアファイルをセットにし販売したもの。1万セットを用意し、組合員へ配布した。
京都市はこのようなタバコの販売促進に繋がる事業に対し、補助金を支出するべきではなかった。タバコ販売以外の業種への転業支援に支出すべきであった。
タバコ規制枠組条約(FCTC)第17条「経済的に実行可能な代替の活動に対する支援の提供」には次のようにある:
締約国は、相互に並びに権限のある国際的及び地域的な政府間機関と協力して、適当な場合には、たばこの労働者及び耕作者並びに場合に応じ個々の販売業者のために経済的に実行可能な代替の活動を促進する。
出典: たばこ規制枠組条約
諸外国では警告画像付きのパッケージが法律で義務付けられている:
withnews.jp
日本でもこういったものが採用されれば、伊藤若冲の絵柄のクリアファイルとセットにして販売しようなどという企画は成立しなくなるのではないか。
以下、京都市への公文書公開請求で開示された文書を示す。
伊藤若冲生誕300年記念 商業活性化支援事業補助金の募集について
平成28年6月10日付けの募集を知らせる文書:
(支出負担)京都市伊藤若冲生誕300年記念商業活性化支援事業補助金の交付について(京都たばこ商業協同組合)
申請時の文書である平成28年7月28日付け起案の添付文書回議票とその添付文書の一部を示す。
添付文書回議票:
交付申請書:
事業予算書:
事業計画書:
京都市伊藤若冲生誕300年記念商業活性化支援事業補助金に係る事業変更承認について(京都たばこ商業協同組合)
計画変更時の文書である平成28年11月28日付け起案の添付文書回議票とその添付文書の一部を示す。
当初カード(3万枚)を作成する予定であったのが、クリアファイル(1万枚)へと変更された。
過去の企画でもカードを封入しており続くのを避けるため:
muen-desire.hateblo.jp
添付文書回議票:
変更承認申請書:
変更後事業予算書:
