滋賀県警が敷地内全面禁煙を実施(2019.7.1)→撤回(2020.3.5)

2019年7月1日の健康増進法の一部施行に伴い、滋賀県警が全所属庁舎において、敷地内全面禁煙を実施した。

職員の健康増進を推進するのみならず、住民の健康を守る観点から。

職員の喫煙率は減少傾向にある。

※本稿で紹介する通達は令和2年3月5日付けで廃止され、その後、本部、県内全12署、免許センター等に特定屋外喫煙場所が設置された。

令和元年5月31日付け通達「敷地内全面禁煙の実施について」

令和元年5月13日に起案され、世界禁煙デーの5月31日に施行された。

通達:

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敷地内全面禁煙の実施について(通達)

起案文書:

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回議書(II)

幹事課長会議資料:

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敷地内全面禁煙の実施について

令和元年5月8日付け厚生課作成メモ:

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令和元年7月1日から警察庁舎を「敷地内禁煙」とすることについて(メモ)
  • 5月31日から敷地内全面禁煙を実施する県に歩調を合わせる
  • 県警職員の喫煙率は3割、うち半数が「機会があれば禁煙したい」

などが主な理由

県警職員の喫煙率の推移

平成29年度から令和3年度(平成33年度相当)の定期健康診断のデータから喫煙率をグラフにしたもの:

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喫煙率と年度

減少傾向にあるようだ。敷地内全面禁煙の効果だろうか。しかし下げ止まり感がある。

滋賀県警職員の喫煙率は全国警察の平均よりかは低いが、滋賀県職員と比べると倍以上ある。

平成29年度:

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喫煙率(平成29年度)

平成30年度:

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喫煙率(平成30年度)

※H28年度滋賀県職員喫煙率32.6%は誤り。14.1%が正しい:
滋賀県職員の喫煙率の推移 - muen_desireの日記

平成31年度:

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喫煙率(平成31年度)

令和2年度(暫定値):

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喫煙率(令和2年度)

令和3年度(厚生課に聞き取り):

年代 有所見者数
18~19歳
0人
0.0%
20~29歳
166人
31.1%
30~39歳
221人
28.5%
40~49歳
190人
25.2%
50~59歳
136人
26.8%
60歳~
34人
23.6%
747人
27.3%

性別 有所見者数
男性
738人
32.5%
女性
9人
2.0%
747人
27.3%